ロゴマークガーデンをご利用いただいているお客様で、「歯科」の業種の方はとても多くいらっしゃいます。傾向としては、「歯」をモチーフにされているロゴをお選びいただく場合が多いですが、歯科医院の頭文字をロゴとしてご利用いただく場合などもあります。今回は、歯医者さんにはロゴは必要なのか、歯科医院のロゴにはどのようなデザインが良いかと言うことをロゴデザイナーの視点でお話ししたいと思います。
歯医者さんの数はとても多い。
歯医者さん(歯科医院)が一体どのくらいあるのか?ちょっと検索してみると、コンビニの数より多いようで日本全国でおよそ68,500などと載っています。確かに、歯医者さんはよく目にします。ちょっと歩いていると、歯医者さん、ここにあるのかと気づく時があります。そういう歯医者さんは、大概しっかりとロゴを使用した看板などで告知をしています。なんとなく目につくので、いざ歯医者さんを探すときに「確かあそこにも歯医者さんがあったなぁ」と思い出します。
「歯医者」「歯科医院」は月にどのくらい検索されているのか?
Googleのキーワードプランナーで、「歯医者」「歯科医院」「デンタルクリニック」など歯医者さん関係の言葉は月にどのくらい検索されているのか調べてみました。
検索日時:2020.06.20、表示は「キーワード」「月刊検索ボリューム数」です。
- 歯医者 1,000,000
- 歯科 301,000
- 歯科 医院 135,000
- 近く の 歯医者 110,000
- デンタル クリニック 8,100
「歯医者」での検索が月100万というのは多いと思いますが、「近くの歯医者」で検索している人もやはり割と多いようです。私の場合も、歯科医院にかかる場合は、市内から探すか、または自宅から割と近いということを前提に検索します。探す時は、大概「○○市 歯医者」のような検索です。
行きつけの歯科医院がない場合などは、検索して口コミなどの評価を見ます。
歯科医院を探すのに、多くの方はネットで検索されると思います。上のキーワード「近くの 歯医者 110,000」にもあるように、それは同じ市内など近隣で調べる方が圧倒的に多いのではないでしょうか?もしくは、勤務地の近くなど、とにかく通いやすい場所で探すというのが一番多いと思います。
そして、まず必ずいくつか候補を選んで比較すると思います。
どうやって歯医者さんを選んでいるのか?
これは、私の場合なので、あくまで参考にということで。
まずは、市内の歯科医院をピックアップします。そして、少なくとも口コミで多少なりとも評価がある歯医者さんを選別します。歯医者さん自体はかなりあるのですが、ホームページがなかったり、誰も評価されていない歯医者さんの場合はとりあえず選択から外します。その中から近い順に、ホームページを見てどのような歯科医院なのかを判断します。ただし、すぐ近くにあるからと言って選んだりすることはありません。私の家のすぐ近くにも歯医者さんはあるのですが、そこには通わず違うところに通っていました。
歯科医院を選ぶ時は、ホームページの印象なども少し気にします。ホームページの印象は、ロゴのデザインと連動していることが多いです。ロゴマークのデザインが、アットホームな感じなら、ホームページも割とアットホームなイメージになっています。逆にロゴのデザインがシンプルでスタイリッシュな感じのロゴの場合、サイトのデザインもそのような感じで、歯科医院の内部(院内)のイメージも同じような感じだったりします。
これは、人にもよりますが、「歯医者さんで痛い思いはしたくない」という印象を少しでも緩和するため、私の場合はスタイリッシュな印象の歯医者さんよりも、どちらかと言えばアットホームな印象の歯医者さんを選んでしまう傾向があります。
転院する場合もあります。
初めて行った歯医者さんが合わない時は、転院もします。とりあえず、その時の治療を終えた後、次の歯医者さんを探すこともあります。また、新しいところに行くのは、不安もあるのですが、そういう方も割といらっしゃるのではないかと思います。
新規開業の歯科医院の場合、口コミ評価はない
口コミの効果は非常に大きいです。アマゾンの商品を購入する場合も、「さくら」なのではないかと思いつつも、評価を見ます。プライムビデオを見るときも、とりあえず星の評価が高いものを見ておきます。歯医者さんを探す人は「引っ越してきた人」「通っていた歯科医院の先生が変わった場合」「一度行ってみた歯医者さんが合わなかった場合」「何年も歯医者さんに通っていずに、急に歯が痛くなったので緊急対応してくれる歯医者さんを探している場合」などが考えられます。
私の場合ですが、以前急に歯が痛くなりすぐに見てもらえるような歯医者さんを探していたことがあります。サイト検索して、救急対応してくれそうな近隣の歯医者さんを探して連絡したのですが、すぐには無理とのことで、何件か断られたのちに、しっかりと対応していただいた歯医者さんに通いました。きっと、このようなきっかけでも患者さんは増えていくのだろうと思います。
ロゴの印象とホームページの印象は連動
口コミの評価がまだない、そんな新規開業の歯医者さんはどのように患者さんに来てもらうのでしょうか?ホームページを開設しSNSを駆使して集客するなてことを検討されているかもしれません。これは、開業する地域にもよると思いますが、どんな人が住んでいるかで対応が変わってくると思います。若い人が住んでいるのか、ファミリー層が住んでいるのか、お年寄りが多いのか?お年寄りが多い地域で、SNSを駆使してもそこまで効果がないような気もします。ポストインのチラシのほうが効果がありそうな・・。
逆に若い人たちの多い地域ではSNSが有効に思えます。
ただ、最近は高齢者の方々もホームページは見たりする機会が増えていると思いますので、そのような地域で開業するなら、お年寄りが読めそうな文字の大きさやわかりやすいロゴのデザインを使用して、アットホームな印象の歯科医院がいいのではないかと思います。 ファミリー層が多い地域でも、子供を連れてくるということも考えられるので、やはりアットホームな印象の方がいいような気もします。
若い方達が多い地域では、清潔感のあるシンプルなサイトなどでもいいような。ロゴマークのデザインも、アットホームと言うよりも少しばかりおしゃれな方がいい気がします。(これはあくまで私個人の考えですので、その辺りはご理解を)
歯科医院のロゴは必要なのか?ということ
歯医者さん(歯科医院)にロゴは必要だと思います。特にこれから開院を予定しているような場合は尚更そう感じます。何故そう思うかというと、「歯科医院」の数が多いということ、そして「似たような名称の歯科医院」もあるということです。
例えば、全国的に多い苗字の方が「歯科医院」をされた場合、どこで見分けますか?
全国的に多い苗字といえば「山本」さんや「鈴木」さんという名字。例えば、山本さんが歯医者さんを開業する場合、どんな名称が考えられるかを考えてみました。
このほかにも、ローマ字読みにしたり他の名称の候補もあるかもしれません。また、「山本」さんと「山元」さんという漢字一字の違いという場合もあります。ご自身が通える範囲内に、もしかしたら類似した名称の歯科医院があるかもしれません。歯科医院の名称(文字)だけでは、はっきり言って区別がつきません。数が非常に多い歯科医院には、やはりロゴマークを組み合わせることでしっかりとした差別化が必要ではないかと思います。
「歯医者さん・歯科医院のロゴ」にオススメのモチーフは?
歯医者さんのロゴを作成するにあたっては、どのような歯医者さんを目指しているかによって、モチーフは変わってくると思います。
ただ、絶対に共通する部分は「歯医者さんのロゴのモチーフ」と言えば誰でも「歯」とイメージするということです。歯をモチーフに作成したロゴマークなら、きっと誰もが、それは歯医者さんということを理解してもらえると思います。
モチーフの選び方で、歯医者さんのイメージも変わる
歯科医院のロゴを検討する場合、モチーフの選び方でイメージが多少なりとも変わるということです。
アットホームな歯医者さんを検討されている場合のロゴデザインのモチーフはわかりやすい、親しみやすいものをモチーフに選んだ方がいいと思います。
スタイリッシュでおしゃれな歯医者さんなら、頭文字をロゴにするというのもいいとは思いますが、その場合は必ず医院名を組み合わせたロゴデザインがいいと思います。ロゴマーク のみでは、どんな業種かが伝わりづらいです。
ただ、モチーフによって多少はイメージが変わりますが、そこはロゴデザイナーの腕次第という場合もあります。四葉のクローバーをモチーフにしたスタイリッシュな歯科医院のロゴを制作しようと思えば可能です。また、歯科医院の頭文字を使ってアットホームな印象をロゴに付与することも可能です。歯科医院のロゴを作成する場合は、どのような歯医者さんなのかをしっかりと伝えることで、ロゴデザイナー はそれを理解しロゴと言う形に置き換えてご提案いたします。
以上「歯科医院」のロゴの必要性と歯医者さんのロゴデザインについて考えてみました。